2025年6月にキヤノンITソリューションズ株式会社 主催の「キヤノンITソリューションズ 共想共創フォーラム 2025」にて、本校 人材開発室長 藤井崇史先生が登壇し、「未来志向の教育DX ~郁文館のデジタルキャンパス戦略~」と題した講演を行いました。
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このフォーラムは2023年にも同フォーラムで本校の「DX日本一/デジタルキャンパス化構想」を発信しており、今回は継続的な取り組みの成果と深化を紹介いたしました。現場レベルでの変化や課題、そして今後の展望に関しても紹介いたしました。
■ 郁文館のDXビジョン:4つのステップ
STEP1:学習環境の構築(2016年~)
1人1台端末、大容量通信ネットワーク、AI教材の導入を通じて、生徒一人ひとりに合わせた個別最適な学習環境を整備。
STEP2:教員の働き方改革と業務効率化(2020年~)
ポータルシステムやLMS(学習管理システム)、出欠・採点・面談データベースを統合し、教員の「教える力」と「伴走力」を最大化。
STEP3:教育データの一元管理と活用(2024年~)
学習履歴や指導記録などのデータを活用し、個々の生徒に最適な進路指導や夢カウンセリングを実現。
STEP4:AIと匠の融合による教育革新(2026年~予定)
夢教育DBとAIによる教材レコメンドやチャットボット補助教員など、新たな教育手法を開発中。
■ 継続的なDXの「成果」と「やってよかったこと」
運用の中で、以下のような成果が得られています。
・授業関連業務:約40,000時間/年の削減(40%削減)
・教務事務:約200時間/年の削減(25%削減)
・業務の電子化と可視化により、属人性を排除し効率的なチーム運営を実現
・保護者との連携強化(出欠・成績・アンケートをポータルで即時共有)
▽ 現場教員からの「やってよかった」声(一部抜粋):
・教材の一元管理と即時配信(印刷・配布不要)
・LMS上での連絡・提出・リマインドの完結化
・面談記録の蓄積・共有により教員間の連携が強化
・出欠管理や健康情報がリアルタイムで可視化
・保護者画面からの成績確認で家庭との協働がスムーズに
また、デジタル採点によって正答率や傾向分析を容易に行えるようになり、授業内容の質的改善にも大きく寄与しています。
郁文館夢学園では、「子どもたちの幸せのためだけに学校はある」という理念のもと、単なるICT導入ではなく“文化としてのDX定着”を目指す改革を推進しています。
教育の未来を創造するために、私たちはこれからも変化を恐れず挑戦を続けてまいります。先進的な教育に関心をお持ちの皆さま、ぜひ郁文館の取り組みにご注目ください。